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高輪夏祭り・お茶

 期間・・・8月14日〜8月16日。
      3:00PM〜8:30PM
 場所・・・グランドプリンスホテル高輪、日本庭園にて。
 お茶席・日本庭園内「茶寮・惠庵


 今年の「高輪夏祭り」は「プロジェクトマッピング」都会ならではの花火大会という事でグランドプリンス新高輪の壁面に打ち上げられました。
また、縁日、植木市、ヨーヨーすくいや輪投げ、浴衣販売、着付け、落語、奇術、お囃子、ハワイアンバーベキューやフラショー・・・とお楽しみが盛り沢山!

 少しづつ陽も傾き始めるころから夏祭りの本番、イベントが次々に始まります。
 お茶室の中にも賑やかな音が聞こえてきます。とても楽しそうですが、今年の夏の暑さは格別とか・・・。
 夕方になっても気温が下がりません。それでも会場には多くの方々が集まっておられます。

 

高輪 茶事

 お茶席は、表千家教授・護国寺茶道部講師の黒田弘子先生が担当です。
 普段はVIP御用達の「茶寮惠庵」ですが、夏祭りの期間中は、海外からの観光客、お近くの方、宿泊のご家族連れが、ざっくばらんにお茶を飲みにいらっしゃいます。
 ゴムぞーりに短パン、ジーンズにTシャツ、カップルで粋に浴衣の方・・・。装いは様々です。

 お茶室の中では和やかな雰囲気の中、皆さまお茶を召し上がっていらっしゃいました。
黒田先生のにこやかなおもてなしがお客さまの緊張をほぐしたようです。
 お茶の本領発揮ですね。

 さてそれにしましてもこの暑さ!
 夏祭りの三日間は何があっても頑張らなくてはなりません。
夏の着物とはいえ毎日帯まで汗がしみて・・・。水屋のお手伝いはそれぞれが役割を分担しまた交代しながら「席中」に差しさわりが無いよう気を使います。

 黒田先生、布施先生のお社中のかたとご一緒させていただきお勉強させていただきました。
 最終日には護国寺の僧侶Iさまがいらして何と下足番のお手伝い!
キビキビとした無駄のない動きは本当に美しいです。

 

 「茶寮惠庵」のご説明を少し。
 ホテルを包み込むように広がる日本庭園は皇居新宮殿などを手掛けられた故楠岡悌二氏の作庭によるもの。
 20397平米という広大な庭園の中には桜をはじめ四季折々に美しい表情をみせる草花や色鮮やかな錦鯉が泳ぐ池もあります。

 この庭園の中に建つ「茶寮惠庵」は昭和の名建築家、故村野藤吾氏の最晩年の作でございます。
 建物の中には広間、小間が幾部屋もあり、今回のお茶席の広間は普段掘りこたつにもなるそうです。また鐘楼(奈良県念仏寺より移築)
観音堂(奈良県長弓寺より移築、中には「十一面観音踏下像」が安置)など日本の伝統美術を今に伝える様々な建物を見ることができます。

 

 この贅沢空間での楽しい「お祭り」由緒あるお茶室での「お茶会」。
 このような場に身を置かして頂いたことに感謝しつつ、私の暑い、熱い夏は終わりました。

 お暑い中お運びくださいました多くのお客さま、本当にありがとうございました!


 

 

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